平成15年度 第13回
物理教室談話会


題目 カムランド実験:1000トン液体シ ンチレーターが捕えた
原子炉ニュートリノ欠損
講師 白井 淳平  氏
( 東北大学大学院理学研究科附属ニュートリノ科学研究センター )
日時 平成16年2月13日(金) 17:00-18:50     変更
場所 コラボレーションセンター 4階 共同研究室
岡山大学津島キャン パス内
要旨
 
 2002年12月、神岡の地下で世界最大の液体シンチレーターを用いた ニュートリノ実験カムランドが、遠方から飛来する原子炉ニュートリノの欠損 現象の初の観測に成功した。この発見はスーパーカミオカンデ実験による、 ミュー型ニュートリノの振動現象に続き、電子型ニュートリノでも振動が起こる 事を強く示唆するものであり、観測結果が示すニュートリノ質量と混合角は 30年以上続いた太陽ニュートリノ欠損問題を全面解決に導くとともに、 謎の素粒子ニュートリノのさらなる解明と新たな研究の展開が期待されている。 本談話会では、カムランドによる原子炉ニュートリノ実験の解説と実験の現状、 今後の展望について報告する。


 
世話人 理学部物理学科田中 礼三郎   (TEL: 086-251-7805) 



談話会indexページへもどる
物理学科  へ戻る