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講演会のお知らせ (7/5:田中貴浩 氏 京都大学大学院理学研究科・教授)

異分野基礎科学研究所セミナー開催のお知らせ
演題:重力波直接検出から伺える重力波物理学の展望
講師:田中貴浩 氏(京都大学大学院理学研究科・教授)
日時:7月5日(火)
14:00~15:00 学生・院生向け予備的レクチャー
16:00~17:00 セミナー
場所:岡山大学津島キャンパス 理学部本館 21講義室
概要:
重力波干渉計LIGOが連星ブラックホールからの重力波を初検出したというニュースが流れた。いよいよ、待ちに待った重力波物理学・天文学の幕開けである。
今回の観測ではもっとも確実なターゲットと思われていた連星中性子星の合体ではなく、連星ブラックホールの合体からの重力波が検出され、ブラックホールの質量もおよそ30太陽質量と大きなものであった。このことから、連星ブラックホール形成のシナリオや、連星ブラックホールにともなう他の現象についての議論が急速に進展しつつある。また、最初に大きな質量のものが発見されたからと言って、連星中性子星合体の頻度が予想よりも低いということを意味するわけではなく、今後の感度の向上や、他の重力波検出器が出そろってくるにつれ、重力波から益々新しい情報がもたらされることが期待される。そのような状況の中で重力波物理学の展望について議論したい。

連絡先:異分野基礎科学研究所 量子宇宙研究コア 笹尾 登(内線7768)