題目 | アルカリハライド表面の構造と格子ダイナミクスー高分解能イオン散乱分析と分子動力学シミュレーション解析 |
講師 | 城戸義明氏(立命館大学) |
日時 | 1 月 15 日(火)16:00 - |
場所 | コラボレーションセンター4階 コラボレーション室
(岡山大学津島キャンパス内) |
要旨 | 高分解能中エネルギーイオン散乱(MEIS)によって、RbI(001)及びKI(001)表面の緩和・ランプリングを0.01 Aの精度で決定した。この構造より、表面1,2層の双極子モーメントを自己無撞着的に求めた。求めた双極子モーメントを用い、格子点イオンを点電荷+双極子とし、Short-range相互作用としてBorn-Mayer 型Pair Potentialを使用して分子動力学(MD)計算を行った。これより、表面構造及び格子振動振幅とその異方性・相関を求め、MEISによる解析結果と比較した。以上より、(1)MDによって得られた表面構造はMEIS分析結果とほぼ一致。すなはちBorn-Mayer型Pair Potentialは有効。(2)MDによって得られた振動振幅値(室温)はMass-independentで、MEISで決定した値と一致。(3)MDから得られた正の相関と振動の異方性は、MEISによって確認。(4)正の相関の優位性とMass- independent な振動振幅は、室温ではAcoustic Modeが優勢であることに起因する等の結果を得た。 |
世話人 | 理学部物理学科 岩見基弘 (TEL: 086-251-7897) |