題目 | カオス要素の結合系におけるダイナミカルガラスとその周辺 |
講師 | 秦 浩起 氏 (鹿児島大学 助教授) |
日時 | 平成15年11月27日(木)
16:00-17:30 |
場所 | コラボレーションセンター 3階 コラボレーション室 (岡山大学津島キャン パス内 ) |
要旨 |
力学系カオスの研究は1980年頃から盛んに行われるようになった
が, その発展は 諸学への影響も含め多岐にわたっている。強制振子に代表される低自由度カオス の理解はかなり進んだが,
自由度の高い系での複雑な運動の理解は, 未だ不明の 点が多い。 ここでは, 反応拡散系などのようにカオスを示す要素系が空間的に結合したとき
の振る舞いを紹介する。この時, システムサイズが小さいときは空間的に一様な
カオス運動が出現する(カオス同調)。システムサイズを大きくしていくと, [A]
ダイナミカルガラスや[B]時空カオスが出現する。時空カオスは時空ともに乱れ た乱流状態であるが,
ダイナミカルガラスは時間的には(準)周期運動であるが, 空間的に不規則なパターンを持つもので, 空間パターンの異なるアトラクタクタ
ーが多数共存する。これらの運動を間欠性・階層性を鍵に考察する。
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世話人 | 理学部物理学科 味野道信(TEL: 086-251-7823) |