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令和 元年度(2019年度)第3回 物理教室談話会
題目 | 計算熱力学・計算組織学・データサイエンスの連携による材料設計の加速 |
講師 | 小山 敏幸 氏 (名古屋大学大学院工学研究科 教授) |
日時 | 令和 元年10月23日(水) 15:10~ |
場所 | コラボレーションセンター 3階307室(コラボレーション室) |
概要 |
近年の計算熱力学(CALPHAD法)および計算組織学(フェーズフィールド法) の発展によって、材料の不均一組織形成を現象論的にモデル化する手法が大きく進展した。またその不均一組織形態情報を活用した材料特性計算手法も、種々の分野にて整備され続けている。この体系の適用分野は、各種構造材料における力学特性、
希土類磁石における磁気特性、複合材料における熱伝導特性、電池材料における電気伝導特性など、多岐にわたる。さらに近年、これらの方法論上で、データサイエンス分野で培われた機械学習ノウハウを展開することにより、当該分野の順問題および逆問題を自在かつ効率的にハンドリングする手法の開発が進展している。
本講演では、当該分野における基礎的学問の進展をはじめ、各種構造材料、希土類磁石材料、およびハイエントロピー合金などの分野を題材に、最近の適用例について、総合的に説明するとともに、材料開発全般に対する今後の方向性について議論させていただきたい。 |
世話人 | 村岡 祐治(内線7898) |