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令和 2年度(2020年度)第5回 物理教室談話会
題目 | 放射光を用いたX線分光学の最近の進展 〜物性物理学への応用とデータ駆動科学の導入〜 |
講師 | 水牧仁一朗 氏 ((公財)高輝度光科学研究センター,岡山大学 客員教授 ) |
日時 | 令和 2年12月24日(金) 16:20~ |
場所 | オンライン |
概要 | 最近、超高圧・強磁場・極低温といった複合極限環境下でのX線分光測定が可能となってきた。これに伴い、極限環境下での元素・軌道を選択したミクロスコピックな電子状態が観測可能となった。特に電子数を特徴量として圧力ー温度ー磁場相図を描くことで、物性研究への応用の道が切り開かれた。これを新奇量子臨界現象を示すと考えられているYb系金属間化合物を例にとり、紹介する。また、近年の情報科学の発展をX線分光スペクトル解析に取り入れる試みを行っている。ベイズ推定による測定データから物理パラメータの抽出や異種測定データを用いた物理パラメータのベイズ統合に成功したので、これらも紹介する。 |
世話人 | 池田 直(内線7810) |