ホーム > 活動報告 > 物理講演会・談話会 > 令和 ６年度（２０２４年度）第5回 物理教室談話会
令和 ６年度（２０２４年度）第5回 物理教室談話会
| 題目 | 新奇d電子系物質の開拓 |
| 講師 | 岡本 佳比古 氏 (東大物性研 教授) |
| 日時 | 2024年11月14日（木）16:00 |
| 場所 | コラボレーション棟3階 コラボレーション室 |
| 概要 | 銅酸化物高温超伝導体の発見に代表されるように、d電子に起因する新奇な電子物性や革新的な電子機能を示す遷移金属化合物の発見は、物性物理学の新時代を拓き続けてきたといっても過言ではありません。講演者は、そのような物質の発見を目指して遷移金属化合物を中心とする物質開拓を行うことにより、高性能熱電変換材料、幾何学的フラストレート物質、トポロジカル物質、熱体積機能性材料、新超伝導体など、さまざまな電子物性や機能を示す"新物質"を見出してきました。本セミナーでは、講演者が挙げてきた研究成果のうち、超伝導体Sc6MTe2[1]とノーダルライン半金属CaAgP[2]を中心に紹介します。これらはともに、興味深い電子物性を示すだけでなく、d電子系の物質開拓の新しい方向性にも繋がる可能性がある物質系といえます。
[1] Y. Shinoda et al., J. Phys. Soc. Jpn. 92, 103701 (2023). [2] Y. Okamoto et al., Phys. Rev. B 102, 115101 (2020). |
| 世話人 | 世話人 小林達生（内線 7826） |