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川崎講師・鄭教授の高温超伝導に関する研究成果が新聞・テレビ等で報道されました

超電導の背景にある電子状態を初解明

 岡山大学大学院自然科学研究科先端基礎科学専攻・鄭国慶教授(低温物性物理学)、川崎慎司講師(同)らの研究グループは、高温超電導体において、通常金属における超電導と異なる電子状態が実現していることを発見しました。
 高温超電導は1986年に発見されましたが、その背景にある電子状態が不明なため、なぜ高温超電導が起こるのかは、これまでわかっていませんでした。
 研究グループは、世界最強の静磁場を加えることで、高温超電導状態を取り除くことに成功し、その背景となる電子状態を初めて明らかにしました。この成果は高温超電導発見以後四半世紀も続いた疑問に回答を与えるもので、今後の高温超電導の理解と、より高い転移温度をもつ超電導の開発に飛躍的な進展をもたらすと期待され、送電線の開発などにも役立つことが見込まれます。
 この結果は,9月24日付けの米国物理学会速報誌Physical Review Lettersで公表しました。

 この研究成果が10月1日に山陽新聞
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010093022594363/)や日経産業新聞で報道されました。

神戸新聞、新潟新聞、河北新聞なども共同通信社が配信した記事「47NEWS」
http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010093001000924.html)を掲載しました。
また、RSKテレビのEvening News(9月30日)でも報道されました。

この研究についてはNHK岡山(11月8日)においても報道されました.


山陽新聞2010年10月1日掲載

山陽新聞社の許可を得て掲載しております.転載はご遠慮ください





科学新聞2010年10月8日掲載

科学新聞社の許可を得て掲載しております.転載はご遠慮ください


日経産業新聞2010年10月4日 要約

「岡山大学の鄭国慶教授と川崎慎司講師らの国際チームは超伝導現象のメカニズムの一端を強力な磁石を使った実験から突き止めた.極低温で44Tの磁力を与えて,疑ギャップと呼ぶ特殊な金属の電子状態の存在を確かめた.
この成果は米国物理学会の論文誌に掲載された」