本研究室の主要な実験装置を紹介します。
ヘリウムガスフロー式のクライオスタットで、室温から2 Kまでの測定が可能です。底に窓がついているので光学測定にも用いることができます。
3He/4He混合液体を用い、3Heの大きなエントロピーを冷却に利用した冷凍機です。本研究室では4台の希釈冷凍機を所有しており、数十mKまでの測定が可能です。
本研究室で開発した圧力セル[T. C. Kobayashi, H. Hidaka, H. Kotegawa et al., Rev. Sci. Instrum 78, 023909 (2007).]であり、5 GPaまでの加圧が可能です。主に電気抵抗、交流帯磁率、交流比熱測定に用いています。
北川健太郎氏が開発した圧力セル[K. Kitagawa et al., J. Phys. Soc. Jpn. 79, 024001 (2010).]を基にしており、比較的広い試料空間を持ちながら10 GPaまでの加圧が可能です。主に電気抵抗、交流帯磁率測定に用いています。
2つのダイヤモンドの先端同士を押しあてることで、10 GPa以上の高い圧力が得られます。主に電気抵抗測定に用いています。
その他にピストンシリンダー型圧力セルや、SQUID測定用に形状をアレンジした圧力セルなども用いています。
液体ヘリウムでマグネットを冷却し、定常強磁場を発生することができます。本研究室では3台の超伝導マグネット(常用磁場がそれぞれ8 T, 12 T, 16 T)を所有しており、希釈冷凍機や圧力セルと組み合わせて実験を行うことができます。