報道
2019
2019年1月27日 山陽新聞 22面
「送電ロス」ゼロへ 室温超電導を追求」
発電所でできた電気が家庭や事業所へ届くまでに、電線の抵抗などによって失われる「送電ロス」。異分野基礎科学研究所の野原実教授は、このロスをゼロにする超電導体の開発に取り組んでいます。(抜粋)
2018
2014
2014年1月1日 科学新聞 4面
「天然鉱物が高圧下で超伝導発現」
神戸大学理学研究科物理学専攻の北川俊作氏(日本学術振興会特別研究員)、小手川恒准教授、籐秀樹教授、播磨尚朝教授の研究グループは、岡山大学物理学専攻の 野原実教授との共同研究で天然鉱物であるカラベラス鉱(組成式AuTe2)が高圧下で超伝導になることを発見した。(抜粋)
2013
2013年11月29日 科学新聞 1面
「レアアース含有量を低減 名古屋大 岡山大 新しい高温超伝導体開発」
名古屋大学大学院工学研究科の片山尚幸助教、大成誠一郎助教、澤博教授、岡山大学大学院自然科学研究科の工藤一貴准教授、 野原実教授らの研究グループは、レアアース含有量を減らした新しい高温超伝導体の開発に成功した。(抜粋)
2013年11月18日 日経産業新聞 11面
「臨界温度零下228度へ 鉄系超電導材料 岡山大が開発」
岡山大学の工藤一貴准教授らは、新しい構造を持つ鉄系の超電導材料を開発した。 電気抵抗がゼロになる臨界温度を絶対温度45度(セ氏零下228度)にできるとみている。 今後、構成元素を置きかえる改良を加えれば、臨界温度はさらに高まる可能性があるという。(抜粋)
2013年10月4日 電気新聞 2面
「発電電力量5割増の熱電変換材料ー岡山大研究グループ」
岡山大学の野原実教授と工藤一貴助教の研究グループは、従来材料に比べて発電電力量が5割多い熱電変換材料を開発した。熱電変換材料は、
熱エネルギーを電気エネルギーに変換できる性質を持つ材料。研究グループは白金、ロジウム、ヒ素を特定の割合で調合、加熱して作製した
材料が、ビスマスとテルルを化合した市販の熱電変換材料に比べて5割多い電力を生み出せることを見いだした。(抜粋)2013年4月22日 山陽新聞 26面【社会】
「レアアース含有量大幅削減 安価な超電導物質」
岡山大学大学院自然科学研究科の野原実教授(物性物理学)と工藤一貴助教(同)らは、レアアースの量を大幅に減らし、安価に製造できる
鉄系超電導物質を開発した。レアアースで最も安い「ランタン」をわずかに加えた物質。鉄系としては世界で2番目に高い零下228度で、
電気抵抗がゼロになる超電導に移行する。(抜粋)2013年4月5日 科学新聞 2面
「鉄系超伝導基本物質 転移温度で世界記録」
岡山大学大学院自然科学研究科の工藤一貴助教、伊庭恵太氏(大学院生)、野原実教授らの研究グループは、
122型と呼ばれる鉄系超伝導の基本物質において、転移温度(電気抵抗がゼロになる超伝導へ移行する温度)を、
45K(マイナス228度C)まで引き上げることに成功。これまでの122型の最高値38Kを5年ぶりに更新した。(抜粋)2013年3月29日 日刊工業新聞 32面
「岡山大、鉄系物質で超電導転移温度を絶対温度45度にー5年ぶり最高値更新」
岡山大学自然科学研究科の工藤一貴助教、野原実教授らの研究チームは、122型と呼ばれる鉄系超電導物質で電気抵抗がゼロの超電導状態に移る温度を、
絶対温度45度(−228度C)に高めることに成功した。これまで最高値だった同38度(−235度C)を上回るもので、5年ぶりに更新した。
成果は英科学誌ネイチャーパブリッシング・グループの電子版サイエンティフィック・リポーツに掲載された。(抜粋)2013年3月27日 日経産業新聞 6面
「安価な鉄で超電導物質 岡山大、加工容易な結晶」
岡山大学の野原実教授と工藤一貴助教らは、安価な鉄を主成分とする新しい超電導物質を開発した。絶対温度の45度(セ氏零下228度)で電気が流れるのを妨げる抵抗がゼロになる。
鉄系の超電導物質としては最も加工しやすい結晶構造という。線材に加工して磁気共鳴画像装置(MRI)などに応用できるとみている。(抜粋)2013年3月23日 毎日新聞朝刊 6面【政策・総合】
「レアアース少量 安く超電導物質 岡山大グループ」
レアアース(希土類)をほとんど使わずに安価で製造できる鉄系の超電導物質を開発したと、岡山大学大学院の野原実教授(物性物理学)のグループが22日、発表した。
電気抵抗がゼロになる超電導状態へ移行する温度も、同タイプの物質では世界記録となる絶対温度45度(零下228度)まで引き上げることに成功。(抜粋)2013年3月22日 共同通信
「岡山大が安価な超電導物質開発」
レアアース(希土類)をほとんど使わずに安価に製造できる鉄系の超電導物質を開発したと、岡山大大学院の野原実教授(物性物理学)のグループが22日、発表した。
電気抵抗がゼロになる超電導状態へ移行する温度も、同タイプの物質では世界最高記録となる絶対温度45度(零下228度)まで引き上げることに成功、グループは
「価格と温度の両面で実用化につながる」としている。従来の鉄系超伝導物質の主成分はレアアース。
2012
2012年11月9日 山陽新聞朝刊 29面
「工藤助教らグループ 超電導体開発へ期待」
物質が軟らかくなると、電気抵抗がゼロになる超電導に移行する温度(転移温度)が上昇することに着目し、岡山大学大学院自然科学研究科の工藤一貴助教(物性物理学)と大学院生の
高須賀政哉さん(同)らのグループが、ニッケル化合物に少量のリンを混ぜ、軟化させることに成功した。より高い転移温度の超電導体の開発につながる成果という。(抜粋)2012年10月1日 日刊工業新聞
「岡山大など、ニッケル化合物がリン混合で転移温度5倍以上に上昇することを発見」
岡山大学大学院自然科学研究科の工藤一貴助教と東京大学物性研究所の廣井善二教授らの研究チームは、少量のリンを混ぜたニッケルの化合物が電気抵抗ゼロの超電導に変わる温度
について、リンを混ぜない場合に比べ5倍以上に上昇することを発見した。1957年に完成した超電導理論の予言を実証する成果で、高温超電導材料の開発が進むものと期待されている。
(抜粋)2012年9月27日 日経産業新聞 15面
「臨界温度高める新手法 岡山大など 超電導材料、軟らかく」
岡山大学の工藤一貴助教と野原実教授らは、超電導材料の電気抵抗がゼロになる温度(臨界温度)を高める新しい手法を開発した。超電導材料の一種に不純物を加えて軟らかくする。
臨界温度が上がれば、冷やす手間が減る。超電導材料を送電線などに利用する場合、軟らかいほど切れにくくなる利点もある。(抜粋)2012年6月8日 科学新聞
「分子状イリジウム鎖の化学結合切断で超伝導」
三角格子やパイロクロア格子などの幾何学的フラストレーションをもつ系では、よく分子状のクラスターが形成されるというが、このようなクラスター形成の背景には、軌道秩序や
軌道密度波の物理があると考えられている。岡山大学大学院自然科学研究科の卞舜生助教、工藤一貴助教、野原実教授らの研究グループは、三角格子イリジウムカルコゲナイドIrTe2に
形成されたIr直鎖の分子状クラスターが、わずか3%のPtドープによって融解すること、すなわちIr直鎖の化学結合が切断されることを発見した。興味深いことに、化学結合を切断すると
直ちに臨界温度3.1 Kの超電導が現れるという。(抜粋)2012年5月30日 山陽新聞朝刊
「イリジウム化合物 白金混ぜ超伝導体に」2>
岡山大学大学院自然科学研究科の野原実教授(物性物理学)と卞舜生助教(同)らのグループは、イリジウム (Ir) 化合物に微量の白金 (Pt) を混ぜると、鎖状に整列していた分子構造が
崩れ、電気抵抗がゼロになる超電導体に変質することを突き止めた。超電導移行への新たなルートを解明する成果で、より高い転移温度の超電導体の開発につながるという。(抜粋)
2012年5月28日 日経産業新聞 11面
「電子の軌道 液体に近く 超電導発生の新現象発見」
岡山大学の野原実教授と卞舜生助教、工藤一貴助教の研究チームは、電気抵抗がゼロになる超電導を引き起こす新しい現象を見つけた。超電導が始まるとき、原子と原子の間をつなぐ
電子の軌道が液体のように不安定な状態になっていた。詳しく調べれば、超電導が起こる臨界温度を引き上げられる可能性もあるという。(抜粋)
2012年5月25日 日刊工業新聞
「分子融解で現れる超伝導」
岡山大学大学院自然科学研究科のピョン・スンセン助教と野原実教授らは、イリジウムとテルルの化合物において、結晶中に形成されたイリジウムの鎖状分子を融解することで
超電導を示すことを発見した。(抜粋)
2012年1月31日 NHK岡山放送局 「岡山ニュースもぎたて!」
「電気抵抗をゼロに "超電導" の今」
エネルギーに関する新たな取り組みについてお伝えしています。
みなさんは「超電導」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。
「超電導」とは、電線などに含まれる電気抵抗をゼロにして、電気を無駄なく運ぶ技術のことで超電導技術が普及すれば、膨大な量の電気を節約することができるとして、実用化が 期待されています。超電導技術の最新の取り組みを取材しました。(抜粋)
2011
-
2011年10月7日 科学新聞
「世界一複雑な原子配列を持つ高温超電導体」
岡山大学大学院自然科学研究科の野原実教授、工藤一貴助教、垣谷知美氏(大学院生)の研究グループは、名古屋大学大学院工学研究科、東京大学大学院新領域創成科学研究科と共同で、
化学式 Ca(Pt4As8)(Fe2-xPtxAs2)5 という世界一複雑な原子配列を持つ新しい鉄白金系高温超伝導体を発見した。超伝導転移温度は絶対温度 38 K (−235℃)と鉄系超伝導体の物質群の
なかでは3番目に高いものだ。(抜粋)
2011年9月26日 日経産業新聞
「新しい鉄系発見 岡山大 臨界温度向上に期待」
岡山大学の野原実教授と工藤一貴助教らは、鉄を含む新しい超電導物質を発見した。2008年に東京工業大学の細野秀雄教授らが最初に発見した鉄系超電導物質の改良型で、白金を含む
分厚い層で超電導層を仕切るのが特徴。電気抵抗がゼロになる臨界温度は絶対温度 38 度(セ氏零下 235度)。改良によって液体窒素の沸点である同 77 度を超えると期待している。(抜粋)
2011年9月21日 山陽新聞朝刊
「零下 235度で超電導 野原教授ら 鉄化合物合成成功」
岡山大学大学院自然科学研究科の野原実教授(物性物理学)らのグループは、電気抵抗がゼロになる超電導が零下235度で起きる鉄化合物の合成に成功した。鉄化合物では世界で3番目に
高い温度。現在分かっている超電導物質の中で最も複雑な原子配列をしており、構成する元素の変更で、より高い温度で超電導になる物質を作れる可能性があるという。(抜粋)