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新しい鉄系超伝導体 112型 の発見

(Ca,La)FeAs2

しい結晶構造をもつ鉄系超伝導体 (Ca,La)FeAs2(112型)を発見しました。名古屋大学との共同研究の成果です。 超伝導転移温度は 34 K であり、組成によっては 45 K から超伝導の兆候が現れました。(2013年11月)

crystal structure
系超伝導体は、超伝導を担う Fe2As2層と「層間物質」が交互に積層した結晶構造を持ちます。 111型の層間物質は Li や Na などのアルカリ金属、最高の Tc は 18 K。 122型の層間物質は Ba などのアルカリ土類金属、最高の Tc は 45 K (従来の記録 38 K を私たちのチームが更新)。 1111型は LaO などの蛍石構造の希土類酸化物、最高の Tc は 56 K。 今回、発見した 112 型構造(右端)の層間物質は Ca/La と As のジグザク鎖。La と Sb のコドーピングにより最高の Tc = 47 K を示します。(2014年8月)

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