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軟らかくすると転移温度上昇

BaNi₂(As,P)₂

ニッケルの化合物BaNi₂As₂に少量のリンをドープすると結晶が軟らかくなり、電気抵抗が ゼロになる超伝導転移温度が５倍以上に上昇することを突き止めました。結晶の柔らかさを化学的に変化させる ことで超伝導最適条件を実現するという今回の成果を応用することで、より優れた超伝導物質の開発が 期待できます。



この研究に取り組んだ高須賀政哉君（H25.3 修士修了）が修士論文優秀講演賞を受賞しました。 　

論文

• 2012年8月30日　Physical Review Letters に論文掲載
  "Giant Phonon Softening and Enhancement of Superconductivity by Phoshorus Doping of BaNi₂As₂", K. Kudo, M. Takasuga, Y. Okamoto, Z. Hiroi, and M. Nohara, Physical Review Letters 109, 097002 (2012).

報道

• 2012年9月20日　岡山大学定例記者発表（9月）「高温超伝導実現条件を実証」
• 2012年9月27日　「臨界温度高める新手法 岡山大など 超電導材料、軟らかく」日経産業新聞
• 2012年10月1日　「岡山大など、ニッケル化合物がリン混合で転移温度５倍以上に上昇することを発見」日刊工業新聞　
• 2012年11月9日　「工藤助教らグループ　超電導体開発へ期待」山陽新聞朝刊

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