受験生の皆さんへ

ホーム > 受験生の皆さんへ > 先輩からの一言2 (2018年度編入 北川芙西音 氏)

先輩からの一言2 (2018年度編入 北川芙西音 氏)

北川芙西音 氏 (2018年度 神戸高専からの編入, 2021年度 岡山大学大学院自然科学研究科数理物理科学専攻博士前期課程修了)

 私は神戸高専から岡山大学理学部物理学科に編入学しました。岡大の物理学科は、学生同士の交流が盛んで雰囲気が温かく、編入生にとって居心地が良い環境です。編入当初は専攻分野を変えたこともあり、環境の変化に戸惑うこともありましたが、同級生と日々授業で顔を合わせて課題に一緒に取り組んだり、学科内のイベントで交流する中で、すぐに打ち解けることができました。先生方との距離も近く、授業外でも気軽に質問したり、学業面で頻繁に相談に乗っていただきました。在学時は素粒子物理学研究室に所属し、宇宙素粒子研究施設・スーパーカミオカンデで宇宙線ミューオンに関する研究テーマに取り組みました。また、スイスにあるCERN研究所で行われている素粒子実験に参加する機会もいただき、初めてとなる海外での研究経験を積むことができました。学部のうちから最先端の研究現場で多くの研究者と交流し、議論を重ねた経験は、人生の大きな糧となっています。現在はイタリアの博士課程に所属し、アメリカのフェルミ加速器研究所で行われている標準模型を超えた新物理の検証を目指す、ミューオンの稀崩壊探索実験に参加しております。イタリアとアメリカで多様な文化に揉まれながら日々忙しい研究生活を送っていますが、岡大で得られた経験が大いに役立っています。岡大の物理学科は、自身の興味を深め、何事にも幅広く挑戦させてくれる場所です。ぜひ、夢中になれるものを見つけて、自分らしい道を切り開いてほしいです。