2018 News
アメリカのコロラド州ボルダ―にあるコロラド大学において、LiteBIRDのコラボレーション会議が行われました。
日米欧の計100名程度が集結し、様々な課題について議論しました。
石野は系統誤差のとりまとめと、データ活用に関する議論のコンビナーを行いました。
顔を突き合わせて議論することにより、重要事項がいろいろと決定されました。
LiteBIRD衛星設計についても大詰めの段階にきており、そろそろ文書化することも議論されています。
また、NISTも見学させて頂きました。ものすごく大きな規模な施設で圧倒されてしまいました。
ボルダ―は、この時期暑くもなく寒くもなく天候もとても良く、また自然も多くとても気持ち良いところでした。
個人的には、これまでアメリカを訪れた中で最も良いところでした。
写真は、コロラド大学の一部建物の写真です。大自然の中の広大な土地に、写真のような建物が多数ありました。
ドイツのミュンヘン近郊にあるマックスプランク天体物理学研究所において、LiteBIRDヨーロッパコンソーシアム
グループとの会合に出席しました。今回はより深い議論を行うために、ハッカソン形式がとられ
プログラムのソースコードや資料をいじりながら、実務的な作業と議論を行いました。
3日間という短い期間ですが、皆で集まり議論を深めることにより、だいぶ仕事が進んだことは
とても印象的でした。特に系統誤差と前景放射両方に関連する事項についての検討がだいぶ進み、
要求を評価する指針が組み立てられました。
マックスプランク研究所から地下鉄で1駅目のガーヒンという街のレストランでは、
名物の白アスパラガスを頂きました。
イタリアのトリノにおいて、第三回のLiteBIRDヨーロッパコンソーシアムの会議がありました。
前回のパリの会議に引き続き、ヨーロッパグループの今後の戦略と日本・アメリカグループからの情報の
共有が行われました。
ヨーロッパの研究者の方々と多く知り合いになり、LiteBIRDグループの推進がますます加速されつつ
あります。石野は系統誤差の研究のオーバービューを行いました。
現地で顔を突き合わせ議論することにより、今後の研究の指針を立てることができました。
会議は、エジプト博物館の内部にあるイタリアのサイエンスアカデミーの会議室で行われました。
壁一面に本棚があり、とても歴史を感じる部屋でした。
また、トリノはラグランジュの出身地であることを初めて知りました。
LiteBIRDが太陽・地球のラグランジュ点2で観測する予定であることを考えると、偉大な科学者で
あることがわかります。