2019 News
10月末にイタリアのトリエステの研究機関SISSAに招待され、CMBや宇宙論に関する研究会が行われ、
そこで講演しました。わきあいあいのアットホームな雰囲気ですが、大変密度が濃い議論が行われ、
いろいろと勉強になりました。1日に2つだけそれぞれ1時間の講演が行われ、残りは自由な議論に
時間が与えられました。いつものコンファレンスだと、次々に講演され、じっくり考える時間が
ないのですが、今回のスタイルは奥深く幅広い議論が可能でした。この研究会のスタイルは大変
気に入りました。
今回の滞在では、ホテルと会場の送り迎えやレストランに連れて行ってもらったCarlo Baccigalupiに
大変感謝します。また行きたいものです。
写真はトリエステの街並みを撮ったものです。人口は20万人ぐらいの中型の町で、
夜は静かな街で過ごし良かったです。
9月末から10月初めにかけて、フランスのパリとスペインのサンタンデールにLiteBIRDに関する打ち合わせ
で出張しました。パリでは主に研究打ち合わせを行い、その後マドリッド経由でサンタンデールに行きました。
サンタンデールではLiteBIRDの実地での会議があり、濃密な議論が行われました。
その後、またパリに戻り打ち合わせをして帰国しました。
写真はサンタンデールのカンタブリア大学での会議の会場になった建物のサインです。
サンタンデールは海沿いの町で、海水浴をしている方が沢山いました。
とても静かな町で過ごしやすいところでした。また訪れたいものです。
フランスのトゥールーズにおいて、LiteBIRDの研究打ち合わせが行われました。
トゥールーズには、フランスの研究機関が多数集結しています。IRAPもそのうちの一つで、
主に宇宙物理に関する研究者が在籍し、LiteBIRDにも深くかかわっています。
パリから飛行機で約2時間弱の距離にあり、フランスの南部に位置します。100km離れた
ところにピレネー山脈があります。中規模の都市で大変すごし易く、地下鉄も通っており、
交通には大変便利です。写真は、研究所の近くのCNESの前で撮ってもらったものです。
CNESはフランス国内において予算配分の総本山のような機関で、
LiteBIRDの推進においても大変重要な機関です。
LiteBIRDが宇宙科学研究所により戦略的中型2号機に選定されました。
宇宙科学研究所からの
アナウンスが与えられました。
また、マスコミ(asahi.com)にも
公表されました。
フランスのパリ第七大学のMatrin Bucher 教授が、日本学術振興会の外国人招へい事業において、
二か月間当研究室に滞在します。主に原始重力波検出における系統誤差について集中討議することが
目的ですが、その他にも重要なサイエンストピックスについての議論も行いました。
滞在中には、Kavli IPMUやKEK、京都大学にも出張し、国内の研究者と意見交換をしました。
長いようで短くあっという間の60日間でしたが、深く親交を深め、研究についても進展がありました。
イタリアのローマにあるイタリア宇宙機関(ASI)において、LiteBIRDのコラボレーション会議がありました。
研究室の石野・小松・柳澤が参加しました。
前回のアメリカ・ボルダ―に引き続き計画推進についての議論がありました。
特に前年末に行われたJAXA/ISASでのPhase-A1終了審査の結果に基づき、その審査結果の共有と
今後の研究指針について議論がなされました。
石野は特に解析ソフトウェアグループの議論を主導する立場に立ち、全体的な方向性を示しました。
3日間でしたが、いろいろな方と話ができ、大変有意義でした。
最終日の夕方にローマ大学の研究室を訪問させて頂き、研究内容について意見交換しました。
写真は、エンリコ・フェルミが実際に使っていた装置のようで、歴史の重さを感じました。
大学内の学生や建物の雰囲気も大変良かったです。
せっかくローマまで行ったのですが、街中を観光する時間が全くとれませんでした。
次回はプライベートで訪れたいものです。
最終日の夜には、ローマ大学の研究者から教えてもらった隠れ家のようなレストランに行き、
イタリア料理とワインを堪能しました。