受験生の皆さんへ

ホーム > 受験生の皆さんへ > カリキュラム

カリキュラム

物理学科での四年間

物理学科では最初に物理学の基礎(力学・電磁気学・統計力学・量子力学など)を学びます。三年次からは磁性、超伝導そして相対論、素粒子物理学などの専門的な授業が始まります。四年次には実験系または理論系の研究室を選択し、卒業研究を行います。さらに高度な研究は大学院で行われることになります。

複合領域科学コース

昨今の科学の急速な進歩の中で、特定の専門分野を極めた人材が求められる一方、多様な基礎知識を身につけた人材が求められています。理学部では、「複合領域科学コース」を設けており、希望者は他学科の開講する専門科目を履修し、幅広い理学の知識を身につけることが出来ます。卒業研究は、物理学科と「複合領域科学コース」の研究室から選択することが可能です。

魅力ある大学院を目指して

物理学科卒業生の多くは大学院に進学します。近年企業の求人でも修士卒の条件がつけられるケースも多く、現在およそ八割の学生が修士課程に進学しています。大学院ではより先端的な物理学を学習するとともに、研究室での研究活動に重点がおかれています。研究活動では、まず研究課題の設定から実験、解析、論文執筆あるいは学会発表にいたる一連の研究活動を経験することができます。これらのことは従来の講義や演習、学生実験で学ぶ能力とは全く違うセンスが求められ、これら研究活動を通して社会で求められる創造性や問題解決能力を磨くことができます。
岡大物理では、文部科学省「魅力ある大学院イニシアチブ」事業により、学部・大学院教育の体系化を図り、先端基礎科学の開拓とそれを推進できる研究者の育成を目指す新しい大学院教育プログラムを提案しています。そこでは世界最大の放射光施設スプリング8をはじめとした大型研究施設での実習をはじめとした、新しい大学院教育に力を入れています。

基礎ができるから応用がきく

就職先は多岐の業種にわたっています。物理学は幅広い工学の基礎理論でもあるので、製造業や情報関連企業への就職が多い傾向がありますが、最近では金融・証券といったいわゆる文系業種への就職も増えています。物理学科で培われた、ものごとの基本的原理から考えるやり方は多くの業種で求められています。かつては学校推薦が主流でしたが、近年は自由応募による就職が多くなっています。これは業種の多様化にも関連しており時代の流れといえるでしょう。